〈Ⅳ〉~遥の求人

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  「最近遥を見かけないな」 書斎から出て来た悠は冷蔵庫から水を取り出しながら呟いた。 「あれ? お兄ちゃん知らないの」 朔月は意外そうに、ソファーから身を乗り出して悠に言うのだった。 「遥さんね1人で事務所をやってると、調査中に依頼が入ることが多いらしいのね。 それで事務所で事務的な仕事をしてる人を募集してるんだよ」 「それって遥が求人を出してるってことかい」 「そういうことだね。 だから最近は採用の面接で忙しいらしい」 朔月がそう言い終えると、悠は笑い出した。 「アハハハ… 朔月に1つ予言をしよう。 雇った求人は1、2週間以内にクビになるよ 賭けてもいいね」 悠は笑いながら書斎に戻った。 朔月はまさかと言いながら、ソファーにもたれて再びドラマを見始めた。  
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