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「最近遥を見かけないな」
書斎から出て来た悠は冷蔵庫から水を取り出しながら呟いた。
「あれ?
お兄ちゃん知らないの」
朔月は意外そうに、ソファーから身を乗り出して悠に言うのだった。
「遥さんね1人で事務所をやってると、調査中に依頼が入ることが多いらしいのね。
それで事務所で事務的な仕事をしてる人を募集してるんだよ」
「それって遥が求人を出してるってことかい」
「そういうことだね。
だから最近は採用の面接で忙しいらしい」
朔月がそう言い終えると、悠は笑い出した。
「アハハハ…
朔月に1つ予言をしよう。
雇った求人は1、2週間以内にクビになるよ
賭けてもいいね」
悠は笑いながら書斎に戻った。
朔月はまさかと言いながら、ソファーにもたれて再びドラマを見始めた。
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