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一週間後
「遥さんいる?」
事務所をノックして朔月が入ると、夏野 蜜柑がそこにいた。
「んと…
夏野さんでしたっけ?」
「桐生さんは只今調査のために外出中です」
「そうなんですか」
遥は若干苦手意識を持って居るのか、入り口でオロオロとしている。
「じゃあケーキ一緒にどうですか」
「い、いえ…
今は勤務時間中ですので…」
蜜柑も女性…
ケーキと言う甘い誘惑には弱いのだろうが、最も彼女は真面目人間、誘惑には屈しないようだ。
「じゃあ置いて行きますから、遥さんと食べて下さい」
そう行って朔月は事務所を後にした。
初めて仕事というモノをしている人間を見た気がした朔月であった…
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