52人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
--------------
---------
-----
それからまた更に一週間が過ぎたある日の昼下がり…
「久しぶりだね」
悠はニヤニヤと顔を綻ばせながら遥を迎え入れた。
「いらっしゃい遥さん
お茶入れるね」
遥はえらく疲れた顔と不機嫌そうな顔をしていた。
「今月はもう仕事をしないぞ」
今月と行っても本日は月の始めの日であり、悠が言っていた、夏野がクビになるであろう2週間後が過ぎた時だった。
「夏野さんはどうしたんだい」
朔月は直ぐに書斎に戻って来ると、暖かい紅茶では無くよく冷えた麦茶を差し出した。
遥は差し出された麦茶を一気に飲み干す。
初夏の暑さは麦茶を一層美味しくした。
「彼女なら悪いが辞めてもらったよ」
ほらね、と朔月に得意げに笑ってみせる悠
最初のコメントを投稿しよう!