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「今日は何処に行くの」
いつもは朔月が緋色を誘い買い物に行くのだが、今日は珍しく緋色が朔月を誘って買い物に来ていた。
「朱奈の誕生日が近いから何かプレゼント買いたい」
「可愛い!!」
朔月は駅のホームで人目を気にすること無く、緋色に抱きついた。
「それで何あげるの」
「分からない。
でも500円くらいしか持ってない…
何がいいかな」
朔月は抱きついた状態からうーんと唸っていた。
「手作りのお菓子とか」
「作れない」
「私が教えてあげるよ!
大まかな材料は家にあるからチョコチップみたいな小物を買えば500円で収まるよ」
ようやく解放された緋色はお願いします、と頭を下げた。
そして可愛いと再び抱きつくのだった。
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