〈Ⅴ〉~緋色と朔月のデート

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  「今日は何処に行くの」 いつもは朔月が緋色を誘い買い物に行くのだが、今日は珍しく緋色が朔月を誘って買い物に来ていた。 「朱奈の誕生日が近いから何かプレゼント買いたい」 「可愛い!!」 朔月は駅のホームで人目を気にすること無く、緋色に抱きついた。 「それで何あげるの」 「分からない。 でも500円くらいしか持ってない… 何がいいかな」 朔月は抱きついた状態からうーんと唸っていた。 「手作りのお菓子とか」 「作れない」 「私が教えてあげるよ! 大まかな材料は家にあるからチョコチップみたいな小物を買えば500円で収まるよ」 ようやく解放された緋色はお願いします、と頭を下げた。 そして可愛いと再び抱きつくのだった。  
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