〈Ⅴ〉~緋色と朔月のデート

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  家に帰ると早速お菓子を作り始める。 朔月は良くお菓子を作るので、大体の材料は家に揃っているので心配はない。 「パイシートあるし簡単なところでアップルパイとかどうかな」 緋色はアップルパイと言う単語に目を輝かせていた。 そして大きく2回頷いた。 「じゃあリンゴの皮剥こうか」 朔月は一個丸々は危ないと思ったのか、6等分に切ってから緋色に2つ渡した。 「こうやって包丁は抑えて、親指でリンゴを引き寄せるようにして」 そう言ってリンゴを剥いてみせる。 緋色も真似をするが、必要以上に皮が厚くなってしまう。 歪な形になる。 「大丈夫上手だよ。それにリンゴは一口サイズに切るから形は気にしない、気にしない」 朔月は笑顔を緋色に向ける。  
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