〈Ⅵ〉~番外編の中の番外編

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  毎朝決まった時間に登校は億劫極まりない。 遥は決まったセリフを決まった時間に言う。 悠と朔月の待ち合わせの時だ。 そんなに億劫ならサボったら、と言うと。 「弁当はどうするんだ」 と決まって言うのだった。 「お待たせ。はいお弁当」 そう。遥は決まって朔月に弁当を作ってもらって居るのだ。 「毎日すまないな」 と言う遥はきっと、作ってもらう事が当たり前だと思っているに違いない。 そう思うと自然に溜め息が出てしまう悠であった。 「君は自分で…いや、学校に行こうか」 悠はそこまで言いかけて、言葉を切った。  
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