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自分が世間から消されてから3年が過ぎた。
3年で変わった事は何もない。
唯一変わったとすれば名前が無くなった事だ。
そして最も変わらないと言えば、今日も僕らは人を殺していること…
いずれ捨てられるその日まで殺すことだ。
「今日はまた懐かしい場所まで来たな」
「そうだね…」
「俺は少し寝るから、殺すとき起こしてな」
彼はそう言って眠りに付いた。
懐かしい空気だ。
昔とあまり変わって居ない。
出来ることならば寧音に会いたいが、それは出来ない決まりだった。
自分には見張りが付いていて、それは不可能だった。
ある程度の自由はあるが、自分の存在を誰かに証すような接触は堅く禁じられていた。
僕はふらふらと駅前の喫茶店に入ってコーヒーを注文し、テラス席に座った。
見慣れた光景だった光景が広がっている。
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