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「話が繋がらない…」
悠はそう言うとパソコンを閉じた。
「なんだ珍しいな」
ソファーに深く腰掛ける遥は、目線を読んでいた本から悠に向けた。
「悠が話に詰まるなんてな」
「たまにあるんだよ…
考え過ぎなのかな」
「そんなに難しいトリックなのか」
「僕が話を作るときは、無理な事から始めるんだ。
例えばAさんが北海道で殺人を行ったとするじゃないか、しかしその時間東京のコンビニの防犯カメラにAさんが写っていた。って感じに話を作って物語を繋げていくんだけど…」
遥はなる程と言いながら頷いているが、先程とは別な本を開いていた。
結局は他人ごとのようだ。
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