短編その①。二人の絆

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「………はぁ」 時空管理局データベース無限書庫。ここでひとりの少年、ユーノ・スクライアが資料を前にため息をついた。 「参ったな…仕事サボるんじゃなかった…」 ユーノはまたため息をついて一枚の写真を眺めた。それは、ユーノの大切な人、高町なのはと付き合って間もない頃の写真だ。実はユーノ、ここ数日仕事をサボってなのはとデートをしていたのだ。それが無限書庫の司書長に見つかり貯まった仕事を片付けているのだが… 「よりによって今日は無いでしょ」 ユーノはそう言うと小さな箱を取り出した。かわいらしいラッピングでいかにもプレゼントと言わせんばかりの箱だ。そう、今日はなのはの誕生日。祝う為にわざわざ休暇をとったにも関わらず今日は居残り作業である。 「自業自得って事は分かるんだけどさぁ…」 ユーノは今にも泣きたい気分だった。
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