猟師の親子

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その親子は巨木が立ち並ぶ樹海に住んでいた。 父と娘で猟師をしながらひっそりと暮らしていた。 パァン! 銃声が静かな森に鳴り響く。 『よし!狼を仕留めたぞ!』 『わぁい!お父さんすごい!』 父はいつも娘に様々な事を教えていた。 『ベル、よく聞いておけよ?狼はここの肉が一番旨い。だからここを傷つけないように仕留めるんだ。』 ベルと呼ばれた少女は応える。 『うん、わかった!じゃぁどこを撃てばいいの?』 『いい質問だ!それはな…』 父は生きていくための術を教え、娘、ベルは素直にそれを聞き入れた。 『よし、じゃぁ今日の晩飯も手に入れたし、山菜でも摘みながら帰るとするか!』 『うん!私も手伝う!』 本当に仲の良い、微笑ましい親子だった。
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