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狐天月「はい、リッちゃん君から始めるよ~」
リガルト「はいはい……。どうぞ、いつでも始めてください」
『Q.リガルトの中にいるものは?』
リガルト「いきなり核心つきましたね~」
狐天月「そうはいうけど、リッちゃん。ほぼこいつのせいで、破天荒な人生を送る羽目になったんだよ。じゃあ、召喚しましょうか」
すっ(どこからか人の死体を持ってくる)
リガルト「なぜ死体が?」
狐天月「『形がない奴』だからまともに話せないんだ。しっかりと話して欲しいから『器』を提供しようとね。リッちゃんこっちに来て」
リガルト「は、はあ」
カツカツ(リガルト、死体の傍まで歩み寄る)
狐天月「本当は出来ないことだと設定してたけどね、もう本編は消されたし、やっちゃいますよ」
ふぉん(リガルトの体から黄緑色の煙が出てくる)
しゅっ(煙は死体の下に行く)
しゅううう……(死体の中へと入っていく)
???「……う、うう」
狐天月「よし、完成」
リガルト「この方は?」
狐天月「リッちゃんの能力の元だよ」
リガルト「はい!?」
狐天月「リッちゃん、試しに能力使ってみて」
リガルト「はい……!?風が出ない!?」
狐天月「あと、土も動かせないと思うよ。リッちゃん、何となく気づいてたと思うけど、本来の君の種族である人狼は『風とか土とか操れない設定』なんだよ」
リガルト「……」
狐天月「じゃあ、なぜ操れたか?それは」
???「わしが『風と土操れる存在』だからじゃろ?」
リガルト「あなたは?」
???「名はない。わしは風・土を司るもの。お前の世界の伝承では、わしが人狼共を生み出したと言われてるらしい」
狐天月「あくまでも伝承だからね。こいつ、…名前がないのも味気ないね。本編でつける予定だったフウド(風土)でどう?」
フウド「今更、名があっても意味がないだろうになぁ」
狐天月「まあ、精霊みたいなものだね。
昔の人狼達がフウドを見つけた……いや、気付いたんだよね。そして、フウドの存在、恵みを理解して感謝の意を込めて祈った」
フウド「わしも生物と同じようで『感情』があるらしい。
誰かに必要されるのが嬉しくてな、肉体がないが、風と土を操る力で彼ら達を影から支えてきた」
リガルト「そうだったのですか……」
フウド「リガルト、こうして面を合わせる日がくるとは思わなかったぞ……」
狐天月「フウド、リッちゃんには手を出さないでね。面倒事はいやだよ」
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