第一章:カゴノナカノヒメ

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~~~~~~~~~~~~~~ そこは 染み一つ無い純白の壁 柔らかいベッド その他煌びやかな小物多々 それに 国一つ見渡せるような眺めのいい窓の景色 そんな印象の 広々とした個室 部屋には 一人の少女が居た 煌めく長い金の髪と 雪のような真っ白な肌 そして、済んだ海のような透き通った蒼の瞳が特徴的な少女だ 少女は 窓際の椅子に腰掛け 外の、どこともとれない遠くを じっと見つめて まばたきすらしていない 「……。 ……来る」 不意に 唇だけを動かし彼女は呟いた 同時に 窓の、丁度正面 つまりは、その少女の背後にある その部屋唯一の扉が 勢い良く開け放たれる と 二人の男がその部屋に入ってきた 一方は 獣と人との間の姿をした髭面の大男で もう一方は 銀に輝く髪に、ひどく整った、男とも女ともとれるような顔立ちが特徴的なの線の細めの男だ 「あなた方は?」 少女は 相変わらず一点を見つめたまま静かに唇だけを動かす 「あんたから 依頼を仰せつかったグワヴァルァ人だ」 線の細い男が部屋の中央へ歩きながら答える 「なるほど…」 と 少女はようやく その 見つめていたものから視線を外すと 静かに腰を浮かし ゆっくりとその男達に向き直る 「あなた方が ジェーミアの使いの者ですか」 少女は淡く微笑み 今度はその男達をじっと見つめる 「……で? ジェーミアはどこに?」
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