第一章:カゴノナカノヒメ

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~~~~~~~~~~~~~~ 黒尽くめの女について 一旦城出た俺達は そのまま女の案内で、城付近の森へとやってきた 「オイ」 俺の呼びかけに 女は反応せず、ひたすらに前を行く 「オイ!」 俺は先ほどより強めに呼びかける が やはり反応は無し 「オイ!! アンタ!!」 それが無性に腹が立って 女の肩を引っ張ると無理やりにこちらを向かせる 「何だ?」 女はようやく返事をする 「何だじゃねぇよ! どこまで行く気だ? 結局、あれから何の説明も無しで…」 「もうじき目的の場所に着く 話はそれからだ」 女は俺の話を遮るように言うと 再び前を歩き始める 「っ! アンタなぁ…!」 俺は 思わずかっとなり 再び女の肩を掴む が ヴィッツが俺の肩を軽くタップしてそれを遮る 俺は小さく舌打ちをすれば 荒々しくその手を離す 「とりあえずは 司令官様の言うとおりにしようよ」 と、相変わらず呑気な口調なヴィッツ が 俺は、その言葉に俺は目を丸くする 「は…? 司令官様って!?」 「あれ? 気付いて無かった? あの人、司令官様だよ~」 そういえば あの女の声… 「司令官様の指示は、 とりあえずはきかなきゃだよね」 言いながら 俺の軽く背中を叩いて 俺はれに小さく頷くと それ以降、素直に女の後につづいた ま とりあえず ね… しばらく森の中を進と とある大木の前で 女は足を止める 「ん? どうかしたのか?」 女…いや 自称ジェーミアの司令官様は やはりその問いかけにこたえず その大木に左手のをつける すると その手のひらから 青白い魔法陣が大木に広がる 「汝が主に、その姿を示せ」 司令官様がそう呟くと その大木の奥に、ぼんやりと 漆黒ではあるが 小さな山小屋のような建物が姿を現す 「すぐに扉が閉まる さっさと付いて来いよ」 女は それだけ言うと、小屋へと入っていった 俺は チラリとヴィッツに視線を向ける…が ヴィッツは、司令官様の言うとおりにさっさと小屋に入ってしまった 俺は また小さく舌打ちをすると その後につづいた
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