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「ねぇ‥ねぇってばぁ!」
「何ですか‥?主!」
と、私の問いかけに 大きく振り返った。
彼女は、私の式神で名を"青空 -セイク-"
と、呼ぶ。
式神は、"樹人族 -キートゾク-"を束ねる聖者‥
すなわち、「聖獣 -セイジュウ-」
に、従う者たちである。
彼らの使命は‥
主である「聖獣」を 守る役目。
式神は‥
1人の聖獣に 1人つくように
定められていた。
代々、守ってきた掟だ‥
「どうされました?‥」
「あ!‥いや。何でも ない‥よ。‥」
と、慌ててその場を立ち去る。
私‥変だ。と 思ってきた‥。
ちょっと 王宮を回ろう‥。
と‥、私は ここ"龍の国"の長
「煌 神龍-コウ シンリュウ-」の長女の―
「煌 青龍-コウ セイリュウ-」である。
毎日 退屈で‥自分の部屋から 出て
王宮を 歩き回っている。
そろそろ勉強が 飽きてきた‥。
剣術の稽古は、それなりに
好きで 飽きずにやっている。
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