第1章 ~予言~

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「ねぇ‥ねぇってばぁ!」 「何ですか‥?主!」 と、私の問いかけに 大きく振り返った。 彼女は、私の式神で名を"青空 -セイク-" と、呼ぶ。 式神は、"樹人族 -キートゾク-"を束ねる聖者‥ すなわち、「聖獣 -セイジュウ-」 に、従う者たちである。 彼らの使命は‥ 主である「聖獣」を 守る役目。 式神は‥ 1人の聖獣に 1人つくように 定められていた。 代々、守ってきた掟だ‥ 「どうされました?‥」 「あ!‥いや。何でも ない‥よ。‥」 と、慌ててその場を立ち去る。 私‥変だ。と 思ってきた‥。 ちょっと 王宮を回ろう‥。 と‥、私は ここ"龍の国"の長 「煌 神龍-コウ シンリュウ-」の長女の― 「煌 青龍-コウ セイリュウ-」である。    毎日 退屈で‥自分の部屋から 出て 王宮を 歩き回っている。 そろそろ勉強が 飽きてきた‥。 剣術の稽古は、それなりに 好きで 飽きずにやっている。
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