第四章:No.1

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「このピリオド、一桁差で終わらせましょう!」 中目黒の言葉に黒田がおう、と声をあげる。 今まで外からのシュートが外れ、リズムが悪かっただけに中目黒のスリーは秀応高校に流れを引き寄せるかに思われた。 しかし、北高校がそれだけで崩れるわけがなく、西条がディフェンスを突破して点を追加した。 「しゃーない!1本いこう!」 スタミナが切れた松下と交代した山田がボールを運ぶ。 「山田さん、今日調子いいんでどんどんパスください」 「よし、わかった」 黒田がうまくスクリーンプレーで中目黒をフリーにする。 すかさず山田がパスを出した。 「スリー!!」 再び中目黒はシュートを放つ。 「リバウン!」 ボールはリングに触れることなく、ネットをくぐった。 「ミラクル!2本連続かヨ」
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