第四章:No.1

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「ガンガンわいにまわせぇ!」 「そう簡単に点を許すと思うなよ!」 しだいに両チームはセンターにボールを集め、ゴール下中心の勝負になる。 遠藤のプレーに黒田は引けをとらず、さらに岸のスリーも決まり第3ピリオド中盤で68-67と一点差まで詰め寄る。 まさに秀応高校が波に乗りだしたその時だった。 「リバウンドォっ!」 北高校、横山がうったシュートが外れリングに当たって大きく弾かれた。 「岸!いけるぞ!」 「横山!とれっ!」 二人の視界にはボールしか見えていなかった。 「危ねえ!」 「――!!」 そのままの勢いで正面から激突した。
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