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「岸っ!」
審判がすぐさま笛を吹いて試合を一時中断する。
コートにうずくまる岸の元へ秀応高校のメンバーが駆け寄った。
「大丈夫っス・・・」
それでも、起き上がると痛むらしく顔を酷くゆがめた。
「やばいな、鎖骨折れてるかもな」
一方の横山は自身に目立ったケガはないようだが、顔を青くしている。
「二宮!すぐ準備しろ!」
「あ、はい!」
岸の代わりに郁が出場するということだ。
まさか、こんな形で試合に出ることになるなんて。
「おもいきってプレーしなよ・・・」
固くなりきった郁に、吉沢が背中を押してくれた。
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