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キュ、キュッ・・・
郁は笠原にマークする。
今のヴァイオレーションは自分の責任だ。だからこそ、この攻撃はなんとしても阻止しなくちゃいけない・・・
笠原はパスを受けて、郁の隙を狙っている。
抜かすものか・・・
「もっとプレッシャーかけろ!」
抜かせない・・・!!
松下が言った時には遅く、笠原はシュートを放った。
「なっ・・・!!」
それが決まり、3点差となる。
郁は抜かれることばかり考えていて、間合いを詰めていなかった。
「気にすんな!相手が上手いんだ。食らいついてけ」
黒田が郁を励まそうとするが、耳に届いていなかった。
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