第四章:No.1

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キュ、キュッ・・・ 郁は笠原にマークする。 今のヴァイオレーションは自分の責任だ。だからこそ、この攻撃はなんとしても阻止しなくちゃいけない・・・ 笠原はパスを受けて、郁の隙を狙っている。 抜かすものか・・・ 「もっとプレッシャーかけろ!」 抜かせない・・・!! 松下が言った時には遅く、笠原はシュートを放った。 「なっ・・・!!」 それが決まり、3点差となる。 郁は抜かれることばかり考えていて、間合いを詰めていなかった。 「気にすんな!相手が上手いんだ。食らいついてけ」 黒田が郁を励まそうとするが、耳に届いていなかった。
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