第四章:No.1

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一人でも、周りが見えなくなるとチームは一気に崩れていく。 郁が外からうつシュートはことごとく外れ、リバウンドは遠藤が支配している。 秀応高校にとって、かなり悪い流れだ。 この勢いに乗って北高校は点をあげていき、第3ピリオド残り3分、点差は12点まで広がっていた。 「とにかく、1本とるぞ!」 松下が声を張り上げる。が、動きにキレがない。マークの宮本に動きを封じられている。 「くそ!二宮!」 苦し紛れのパス。 「うぉっ!」 それが郁の手でファンブルし、北高校SF横山が奪い取る。
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