第一章:ショートヘアーの彼女

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「実を言うと少し中学の時やってたんですよね・・・」 そう言って彼女からパスをもらった。少しの範疇に全国大会出場は収まるのかは疑問だが。 「けど、もうやらないって決めたんです」 さすがに鈍っている。ボールはリングに弾かれた。ミドルの距離は入らない。 「バスケ、つまんなくなったの?」 「え?」 どう答えればいいのかわからなかった。 なんで俺はバスケ、辞めたんだろう。 怪我したから? そんなものとっくに治ってる。 それは・・・ 「バスケを楽しめる自信がない・・・から」 何を言っている、自分よ。
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