第四章:No.1

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スティールから横山シュートをはなつ。それを松下がこのゲーム3つめのファウルをした。 ここで秀応高校はタイムアウトをとらざるをえなかった。 「岸が抜けても、やることは同じだ。時間をじっくりつかって確実に点を重ねていく、それでいい」 監督が見回す。 「二宮、まずは周りを見る。チームメイトを信じろ」 ここで、北高校は笠原を下げ再び西条を投入した。 動けない郁に西条をぶつけて、点を取りにいく作戦だ。 郁は、バスケをしていてこんなに悔しい思いをしたことがなかった。 自分が足をひっぱっている。 なんだ・・・ なにが全国だ・・・ たかが1年で並、いやそれ以下だ・・・ たった数分の間に、郁は完全に自信を失った。
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