第四章:No.1

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フリースローは2本とも決まって、差は14点。 「黒田!」 なんとかこの状況を打破しようと松下はチームの柱、黒田にボールを回す。 秀応高校はここで得点できないとなると、相手が点を決めた場合15点差開けられてしまう厳しい展開になる。 「うてるもんかいな!」 黒田の前には巨人、遠藤が立ち塞がった。 「くそっ!」 黒田が引く。 「ヘイ!」 パスを要求したのは中目黒だった。 右側スリーラインより後ろ、フリー。右はディフェンスが手薄、中目黒の突破力なら充分得点が狙える。 しかし、中目黒はシュートをはなった。 それは綺麗な放物線で、ゴールの中央を通過した。 「な、スリーやと!?」
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