第一章:ショートヘアーの彼女

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「あー、まぁ、その、要するにつまんないってことっすかね」 なんだか急に気まずい気持ちになった。早く立ち去りたい。 すると彼女はニコリと笑った。 「君はまだバスケが好きなんだよ。したくて、したくてたまらないはず。けど今までの自分がもう取り戻せないんじゃないかって、それで怖いんじゃないかな?」 「それは・・・ないです」 ここで、それを認めたくなかった。自分の弱さを。 だから否定した。 「まぁ、ここは誰のものでもないリングだし私しか練習こないから、自由にバスケしにきなよ」
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