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「あー、まぁ、その、要するにつまんないってことっすかね」
なんだか急に気まずい気持ちになった。早く立ち去りたい。
すると彼女はニコリと笑った。
「君はまだバスケが好きなんだよ。したくて、したくてたまらないはず。けど今までの自分がもう取り戻せないんじゃないかって、それで怖いんじゃないかな?」
「それは・・・ないです」
ここで、それを認めたくなかった。自分の弱さを。
だから否定した。
「まぁ、ここは誰のものでもないリングだし私しか練習こないから、自由にバスケしにきなよ」
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