第一章:ショートヘアーの彼女

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「暇があれば」 そう言ったのはバスケが断ち切れないから、だろうか。 「じゃ、私これから体育館の片付けして、練習だからいくね」 ボールをぽんっと渡して、歩きだそうとする。 「あ、よかったらお名前教えてください」 途端に郁の下心が復活した。 彼女は笑顔で 「田中 愛、2年で女バス。ユニフォームみればわかるよね」 笑顔がこんなに眩しい人がいるんだ、そう思った。
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