第六章:Change & Challenge!

10/45

303人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
「うぐ・・・」 練習が半分を過ぎたころ、郁は既に気力で体を動かしていた。 「ブランクがある郁には、キツイかもね」 息をあげながらも、まだまだ顔色のいい中目黒。 横では吉沢が仰向けに倒れている。 「そーいえば、なんで昨日休んだの?」 そう聞かれて、郁は朝から必死に考えていた言い訳を使う。 「俺、中学ん時さー腰痛めてて、それの病院だよ」 「カラオケねー」 「はぅっ・・・!!」 な、なぜそれを! 「会田さんって人から聞いた」 会田さんは郁のクラスメートの女子で、昨日一緒にカラオケに行ったメンバーの一人だ。 「あ、いや、あのどすぇな」 バレてた・・・!! これは焦る。 「まぁ、別にサボるのは構わないけどさ、ウチは人数少ない上に岸さんが怪我してる。嫌でも監督は郁を使わなきゃいけない」 嫌でも、かよ。
/224ページ

最初のコメントを投稿しよう!

303人が本棚に入れています
本棚に追加