第一章:ショートヘアーの彼女

18/22
前へ
/224ページ
次へ
古びたゴールの前に二人は対峙する。 「きみ、革靴に制服だけどいいの?」 中目黒が郁の全身を見回して言った。 授業が終わった後そのままここに来たため、選択肢は制服しかないから仕方ない。 「コイツが俺のバッシュとユニフォームだ」 ふっ、と鼻で笑われた。 こいつ、俺のことを甘くみてるな・・・。 郁はニヤリと笑う。 ハンデだよ、ハンデ。 「じゃ、僕からいくよ」 中目黒は茶色いボールを構えた。
/224ページ

最初のコメントを投稿しよう!

303人が本棚に入れています
本棚に追加