第一章:ショートヘアーの彼女
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古びたゴールの前に二人は対峙する。 「きみ、革靴に制服だけどいいの?」 中目黒が郁の全身を見回して言った。 授業が終わった後そのままここに来たため、選択肢は制服しかないから仕方ない。 「コイツが俺のバッシュとユニフォームだ」 ふっ、と鼻で笑われた。 こいつ、俺のことを甘くみてるな・・・。 郁はニヤリと笑う。 ハンデだよ、ハンデ。 「じゃ、僕からいくよ」 中目黒は茶色いボールを構えた。
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