第二章:どん底からの挑戦者

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「なら体育館にバスケしに行こ~ぜ」 「はぁ?」 突然の提案に眉をしかめる。 ちなみに、体育館とは近所にある市立体育館のことで、今の時間帯は一般市民に解放されてる。 「バッシュ、あるし~。兄の目はごまかせんぞ」 郁の横にあるバッシュを指差した。 「こ、これは違う・・・!」 しまった、と思って必死に隠そうとするがもう遅かった。 「ほら、行くぞ~」 郁は強引に兄に連れ出された。 「いやぁ、郁とバスケ久々だねぇ~」 まったく気がのらない郁をよそに兄はなんだか楽しそうだ。
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