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「なら体育館にバスケしに行こ~ぜ」
「はぁ?」
突然の提案に眉をしかめる。
ちなみに、体育館とは近所にある市立体育館のことで、今の時間帯は一般市民に解放されてる。
「バッシュ、あるし~。兄の目はごまかせんぞ」
郁の横にあるバッシュを指差した。
「こ、これは違う・・・!」
しまった、と思って必死に隠そうとするがもう遅かった。
「ほら、行くぞ~」
郁は強引に兄に連れ出された。
「いやぁ、郁とバスケ久々だねぇ~」
まったく気がのらない郁をよそに兄はなんだか楽しそうだ。
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