第二章:どん底からの挑戦者

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ここでほんの少し二宮兄弟の話をしたい。 郁の兄、二宮 優は郁がバスケを始めるきっかけになった人間だった。 きっかけと言っても、優が中学に入学したときバスケ部に入部したのにつられて当時、小学5年生だった郁もミニバスを始めたというありふれたものだ。 磯ヶ原中学では先輩、後輩として同じ場所でプレーしていた。優が引退した次の年、郁はスタメンで全国大会出場を果たす。 一方、兄の優は地元神奈川の強豪大和学園に入学。寮で生活しながらずっとバスケを続けていた。
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