第二章:どん底からの挑戦者

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「郁、腰治ったのか?」 「前も聞かれたよね、それ」 「あぁ、そうだっけ。じゃあ高校でバスケはしないのか?」 「たぶん」 「・・・」 「・・・」 ぷ 「オナラするなよ!」 「いや、すまん。焼き芋を生で食ったら、止まらなくなって」 "焼き"って時点で"生"じゃないとツッコむ前に体育館に着いた。 学生2枚の利用券を買って、久々の体育館のコートに立つ。 照明、フロアのにおい、スプリングの入った床の揺れ、すべて懐かしかった。
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