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周りには野次馬が10数人。
事故の知らせを聞いたのか、学事部の見慣れた顔があった。
「若い男性が事故にあったと聞いたのですが、学生ですか?」
「個人情報になるのでお答えできません。」
「大学の事務の者です。生徒なら保護者への連絡を…」
警察に身元確認をしている。
警察も事務の人だと分かったのか、私服の警官と一緒に大学の方へ歩き出した。
時間が経つにつれ、野次馬の数は減っていった。
警察も帰り、俺は独りぼっちになった。
冬の夕暮れは早い。
該当の少ない路上で、不安と絶望の中立ち尽くすことしかできなかった。
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