一日との奮闘

1/3
前へ
/209ページ
次へ

一日との奮闘

一日はやはり長い。   ずっと横になっているしかなかった。   母が作り置きしてくれたお粥やお昼ご飯には、全くに近いくらい手をつけていなかった。     お風呂に入ろうとも、それは苦痛でしかならなかった。 医者にはお風呂に浸からないように言われていた為、シャワーで済ます。 左足は洗えても、右は洗えなかった、太ももからつま先にかけて、少しでも触れると流れるように痺れる。得に足の甲の痛みは酷く、触れない程だった。     シャワーでさえ一苦労だった。 上がると熱でまた痛みが増していた。   時には痛みで動けなく、真っ裸で片足で立っているときもあった。   シャワーにしては遅いと母が来て、スウェットのズボンまで履かせてくれていたときもあった。     「介護してるみたいじゃが」      介護…   うちもう歩けないのかな、 人にこうやってされないと、やっていけないのかな…     着替えると、ご飯だと言われこたつに入った… だがまた熱で痛みが増し、お粥を一口食べただけで、寝室へ行き横になった。
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加