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私は静かで特に校則違反したりすることはない。綾は髪を染めてスカートも短いし、ピアスも開けていて見た目はなかなか近寄りがたい。けど、サバサバしていてよく笑うから男女関わらず友達がいる。友達思いで優しい一面がある。彼氏は大学生で一度会ったことがあるけど、すごいかっこよかった。
一時間目の移動教室で廊下を歩いていると、「未来」後ろから声がした。
「永至……」
永至は私の前に来ると、「数学の教科書貸してくれ」と言った。「いいけど、席わかる?」「あぁ、分かる」私の頭を撫でるといなくなった。
「何してもイケメンだな。あいつは」
「あ、綾!?」
綾は私の隣にきてニヤリと口元を歪めた。
「顔真っ赤よ」
「っ、綾ってば!」
綾は豪快に笑いながら歩き出して、私は後を追った。
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