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大地サイド
「……………」
この部屋に来てからずっと考えている。
デバイスは一日で簡単に出来る物なのか……。
出来ないだろうな……どんなに短期間で出来ても、一~二週間はかかる。
それをあいつはどうだ……一日で造ると言った……。
「本当に何なんだあいつは……」
それに……感情の欠落が激しい……。
普通の奴が怒ったり、笑ったりするのに比べ。
奴には何も感じられなかった。
「謎だらけだな……まぁ、そんな謎だらけな奴に頼んだ俺も俺か」
そう呟きながら、奴から受け取ったファイズフォンを開く。
「外装や中身は完璧に携帯だな……これがデバイスとどう関係するんだ……」
関連性すら無いと思うがな……。
だか、中々どうして……全く信じられないとは思えないな。
奴は強い……その強さがデバイスによるものなのか……はたまた、自身の強さなのか……。
どちらもなのだろうな……デバイスの性能を全て扱い馴れている。
そして、奴の剣は、殺す剣。決して生かす剣では無い。
では、何故俺は今生きているのか……答えは簡単。
手を抜かれていたからだ……奴の剣はどれも必殺……一撃一撃を、全て急所や致命傷を狙ってくる。
戦いの中でそんな的確に出来る物なのか……。
否、出来る訳がない……確かな自信と自負がなければ……。
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