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「とてもじゃないが、簡単に身に付くような技術じゃない」
天賦の才、たゆまぬ努力、死闘に次ぐ死闘……。
それらを繰り返し繰り返し……そうして出来る技。
百の練習より、一の死闘。
あいつの場合は正にそれだろう……。
「あいつに勝つには、俺も鍛えるしかないか……」
そう呟きながら、デバイスの完成を待つ。
咲哉サイド
「あらら~……徹夜しちまったよ……」
気付けば4時……ふっ、またやっちまったぜ……。
《ブラスター!》
「……うし、ちゃんとプログラミングされてるな」
《ブラスター!》
「……クライド、喋るな」
《ショボーン……》
たくっ。しっかし……メモリのプログラミングは終わったが……。
「感じんのデバイスがな~」
ブラスター詰め込んだら、結構プログラミングに時間が掛かってる。
後2~3時間で終わるが……少し寝ようかな。
……うん、寝よう、倒れそうだ。
「クライド。2~3時間寝るから、時間になったら起こしてくれ」
《了解しました。アラームは暗い日曜日で良いですか?》
「……出来ればオーエン……もしくはスーパーノヴァで頼む」
スーパーノヴァは結構良い曲だ。
確かエンペラーになった時に流れる曲だったな。
《では混ぜます》
「叩き割られたいか?」
俺はクライドを鷲掴みにし、地面に向ける。
《冗談ですよ冗談、あ、あははは……》
「だよな?んじゃ、起こせよ」
そう言って、床に寝転がる……。
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