学園生活スタート

5/61
60884人が本棚に入れています
本棚に追加
/574ページ
こうなればついて行くしかない 女性の後に続いて歩き出したんだが、思った以上にかなりの距離を歩いた 教室とは反対方向だ 延々と続く廊下に、苛立ちと不安が増していく 「こちらです」 女性はそう言ってドアを開けた 表札には『学園長室』とある 「学園長室って…さっきの学園長ですか?」 女性に聞いたが、「中に入れば分かります」としか言わない 警戒しながら中に入る バタン 反射的に振り向くと、ドアが閉められていた 俺も何を考えているんだか… 学園に俺をどうこうできる奴なんている訳がない そう思うと、不安はどこかに吹き飛んでいた 「学園長?」 部屋の奥に座っている人物を見て、思わず声が出ていた 「腰掛けたまえ」 学園長の机の前にあるテーブル、向かい合わせで2つずつ、計4つあるソファーに座れと言っているらしく、言われるままに腰掛けた 学園長が俺の向かいに座る 「君には健全に学園生活を送ってもらいたいと思っている。それには君の正体がバレるのは芳しくないのでね」 学園長の言葉に、胸に膨らませていた期待が崩れ落ちていく 「ああ…そういうこと。あんた軍の回しもんか」 見つかるだろうと予測はしていた だが、まさか学園長までもが… そう思うと、さっき壇上に立っていた学園長とは思えず、鋭い視線を突き刺していた 「入学願書を出しただけで断られた学校が何件あったか…。魔術学校なんか嫌だったが、ここしか入れなかったんだよ。薄々気付いていたが、まさか学園長まで噛んでるとは、よくもまぁ邪魔してくれたもんだ」
/574ページ

最初のコメントを投稿しよう!