僕のイヨ子を紹介します

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イヨ子はスーパーに行くと、 必要以上に食べ物を買います。 うちのエンゲル系数はきっとすごいことになってるでしょう。 …エンゲル系数ってなんでしたっけ? それはさておき、 ある日スーパーに行ったときのオレとおばあちゃんの会話です。 イ「これ食べたくないか?(津軽弁)」 俺「ん? 別に大丈夫だよ」 イ「んだか(津軽弁)」 そっとカゴの中に入れるおばあちゃん 俺「いや、別に買わなくていいって」 イ「食べろ食べろ(津軽弁)」 二分後 イ「これ食べたくないか?(津軽弁)」 俺「いや、それ家にまだあるから大丈夫だよ」 イ「んだか(津軽弁)」 そっと、 カゴの中に入れるおばあちゃん 俺「いやいや、家にまだあるから大丈夫だよおばあちゃん」 イ「大丈夫だから(津軽弁)」 …なにが大丈夫なんだろう イ「これ食べたくないか?(津軽弁)」 俺「もしかしておばあちゃん食べたいの?」 イ「いや、ちょっと気になるけど食べたいとかじゃなくてみんなが食べたいなら買おうかなと思って… どうする?(全部津軽弁)」 俺「んー、別に買わなくてもいいんじゃない?」 イ「んだか…(津軽弁)」 そーっと、 カゴの中に入れる、 おばあちゃん… 結局、 おばあちゃんが食べたいものを買った気がします。 ちょっと恥ずかしそうな顔で、 ゼリーをカゴの中に入れるおばあちゃんの顔、 「忘れません!」 「「忘れません!」」(一同) おばあちゃん… 好きなものを… 食べて… いいんだよ… でも、 買い物をしてるおばあちゃんはイキイキとしてました。 おばあちゃんの笑顔が見れてよかったです。 家に帰り、 おばあちゃんはゼリーを食べていました。 そして、 一口食べて一言… イ「もう私は大丈夫だから、 あげる(津軽弁)」 おばあちゃん… そのゼリー… おいしくなかったんだね… ありがたく、 おばあちゃんの食べかけのゼリーをもらいました。 スプーン片手にゼリーと闘いました。 おばあちゃんはオレを笑顔で見てました。 そんなおばあちゃんが、 大好きです
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