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オレが高校のときぐらいから、
学校でテストがあるときはおばあちゃんが「チョコ」を手渡すようになりました。
あ、
「イヨ子」じゃありませんよ
「チョコ」ですよ
どこで仕入れてきた情報かわかりませんが、
「チョコを食べれば脳が活発になる」とよく言われるようになりました。
別にチョコレートが嫌いなわけではありませんが、
毎回毎回テストの度に強要されると厳しいものがあります。
テストと戦えばいいのか、
チョコと戦えばいいのか…
今日もオレはイヨ子に翻弄されます
最近、
大学でテストがありました。
予想はしていましたが、
イヨ子からチョコを手渡されました。
え？
どれぐらい渡されたかって？
もちろん！
「チョコ」だけに…
ちょこっとね！
そんな小粋なジョークが笑えなくなる、
板チョコ二枚を渡されました。
二枚…
板チョコ二枚…
チャーシューにしては少ないですが、
板チョコとしては十分すぎます。
おそらく、
雪山で遭難しても少しゲンナリするかもしれません。
はぁはぁ
クソッ
一人で家の近所を散歩してたら…
いつの間にか雪山で遭難しちまったぜ！
食料は何かないのか！？
ゴソゴソ
あ、板チョコがあったぞ！
神の助けだな
これでしばらくは持つぜ…
ん？
ゴソゴソ
もう一枚あった…
どうしよう…
二枚も食べたら…
鼻血が出ちゃう…
今ならだれかに殴られて鼻血を出したところで、
怒ることはできません。
でも殴らないでください…
あ、板チョコを二枚もらったところに戻します。
朝メシを少し食べたとこでチョコを渡されました。
仕方がないので、
一枚目の半分だけ食べて学校に向かいました。
簡単に言いましたが、
一般の男子大学生にとって朝っぱらのチョコはなかなかキツいものがあります。
それでも、
男でも、
いや、
男だから、
いやいや、
「漢」だからこそ！
おばあちゃんの目の前で半分食べましたよ…
よくやったよオレ…
いや、
セッター漢！
ふとおばあちゃんの顔を見ると、
まだ満足していませんでした。
イ「あと半分あるよ（津軽弁）」
…漢だ
あー
まだ続きそうなので、
みなさんもう少しだけお付き合いください。
あ、
ちょこっだけね
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