僕のイヨ子を紹介します

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ある日、朝起きたらイヨ子がなぜか不機嫌でした。 なんでだろう… そう思い、イヨ子に聞いてみました。 俺「おばあちゃん、なんかしたの?」 イ「…なんでもないよ」 俺「いや、なんか機嫌悪いじゃん」 イ「だって…」 俺「ん?なに?」 イ「このデブちゃんがまた優勝して…」 おばあちゃんが指差した方向には… テレビに映った… 優勝して… 満面の笑みの… 朝青龍が… 朝青龍が… …朝青龍… 俺「えーと…そんだけ?」 イ「だって… このデブちゃん強すぎだし… たまには負ければいいのに…」 えーと とりあえず朝青龍を 「デブちゃん」って呼んでるし… なんなら大体の力士はデブちゃんだし… ていうかそれぐらいで機嫌悪くなるんだ… …えーと… 五分後 特にファンでもないのに… 必死で朝青龍を弁護してる… オレの姿が… 俺「いや、朝青龍もね、いろいろ努力して強くなったんだよ。 あと、モンゴルから一人で来てけっこう苦労してるんだよ。」 イ「…でもなんか嫌いだ」 …えーと… ごめんよ… 朝青龍… オレの… 力不足だ… ていうか… オレもそんなに朝青龍が好きじゃない! でも… もう… あとにはひけない! これぞ「男の生き様」 …えーと… おばあちゃんよ 朝青龍が優勝したっていいじゃないか だって 人間だもの 「セッターΩ」 …えーと… だれに謝ればいいんでしょうか? 最終的に、 高見盛はもうダメかもしれないということで落ち着きました。 ごめんなさい… 高見盛… …えーと… あ、「8」を英語でいうと? …うん。
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