市川 将太

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「……前田ー」 「はーい」 「三原ー」 「はいっ」 「吉な「セーーーフッ!!!」が……」 出席を読み上げる声を遮って、将太は教室に飛び込んだ。 「………」 先生だけでなく、クラスメイトの「またお前か」の視線にも動じる事なく将太はニコニコと自らの席につく。 「市川、お前遅刻な」 「ええぇーっ! 間に合ったじゃんっ」 先生の言葉に。ガタン!と大きな音を立てて、将太は席を立った。 何で? まだ出席取ってたじゃん! 「先生っそんな事言ったら、俺゙いちかわ"だから不利だよー」 だって1番に呼ばれるもんっ。  
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