市川 将太

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「なーんか、高校生になってからショータいっつも朝ギリギリだよねぇ。ね、早苗もそう思わない?」 泉は不思議そうに将太を見たあと、隣にいる早苗に話しかける。 「そ、そうだね。中学の時はそんなに遅刻とかしてなかったような…」 早苗も首を傾げながら将太を見る。艶やかな髪が肩からさらりと零れた。 「まぁ、そんな事より」 今まで黙っていた卓が口を開く。 「俺ら飯食ってないから、話は後でいい?」 「あっ! そうだよね! 卓くん、将太くん、ごめんね」 申し訳なさそうに頭を下げながら、早苗は二人に「行こう」と声をかけて立ち去った。 …… 「なぁ、卓ー」 「ホラ、早く食おうぜ」 「うん…」  
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