1472人が本棚に入れています
本棚に追加
「なーんか、高校生になってからショータいっつも朝ギリギリだよねぇ。ね、早苗もそう思わない?」
泉は不思議そうに将太を見たあと、隣にいる早苗に話しかける。
「そ、そうだね。中学の時はそんなに遅刻とかしてなかったような…」
早苗も首を傾げながら将太を見る。艶やかな髪が肩からさらりと零れた。
「まぁ、そんな事より」
今まで黙っていた卓が口を開く。
「俺ら飯食ってないから、話は後でいい?」
「あっ! そうだよね! 卓くん、将太くん、ごめんね」
申し訳なさそうに頭を下げながら、早苗は二人に「行こう」と声をかけて立ち去った。
……
「なぁ、卓ー」
「ホラ、早く食おうぜ」
「うん…」
最初のコメントを投稿しよう!