市川 将太

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市川 将太 (いちかわ しょうた) 15歳。 あ、でも来月中には16歳。 高校に入学して、青春を謳歌する筈の彼が、毎日幼い妹の世話をしているのにはそれなりの理由がある。 市川家には今年、大きな変化が訪れた。 ――――――― ―――1月…… 「て、転勤ー!!??」 そう声を張り上げたのは、将太の母。みちるである。 「……そうなんだ。急な話なんだが…決まったらしい」 父、武司は暗いトーンでそう答える。 「よりによって今年? 私も今年からは働きに出る事にしたのに…」 「遠いから、単身赴任をするつもりではあるんだが……」 「……でも…あの子たちは…」  
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