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最初に彼女と会った時と同じように、将太は顔がかあっと赤くなるのを感じた。
(ははは晴美ちゃんが笑ってくれたっ…!!!)
彼女が、俺なんかの他愛もない話に笑ってくれた。
それだけで、例えようのない程の喜びが体中を駆け巡る。
キーンコーン
カーンコーン……
17時を知らせるチャイムが校内に響く。
将太は顔がにやけるのをどうしても抑え切れなかった。
(やば……嬉しすぎる)
彼女がちょっと微笑んだだけでこの調子だ。
むしろ微笑んだように見えたのも錯覚かもしれない位のレベルだけど。
(俺、これからどうなっちゃうんだろ)
俺の心臓、もつかな。
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