つながる想い

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「……晴美ちゃんに会えないもん……」 「将太……」 今でさえ、晴美ちゃんとは図書室以外で会ったことがない。 夏休みになったら、全く接点がなくなってしまう。 いつもは楽しみな夏休みも、その事を考えただけで憂鬱になる。 将太の言葉を聞いて、あれ?と首を傾げたのは卓だった。 はるみちゃん…? 「将太、あのさ…」 「んー?」 「お前が前から言ってる図書室の子って…はるみ、って名前なの?」 「うん。そうだよ……………あ、卓に言ってなかったよな! ごめん!」 「まぁ…いや、それはいいんだけど…」 「ふーん?」 何だか煮え切らない卓の回答に将太も首を捻る。  
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