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「………」
「………」
あまり会話を交わす事なく、1階にある購買の目前まで2人はやって来ていた。
お昼時ということもあって、購買の前はかなりの生徒でごった返している。
「じゃ、オレこっちに――」
「ハルちゃん!?」
行くから、と言おうとしていた将太の声は、卓の驚いたような声に遮られた。
将太も思わず卓が見ている方向を見遣る。
「――え…?」
卓の視線の先にいたのは。
「…………卓……?」
他でもない、晴美本人だった。
「うわ、ハルちゃん久しぶり! お正月以来だから…半年くらいかな」
「そういえば…東高に来るって言ってたわね。校内で会ったの初めてだけど」
「だろうな。俺、まだ学校で兄貴に会ったこともないし」
「1年と3年だったら、階も離れてるものね」
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