キョン子の憂鬱

8/23
前へ
/44ページ
次へ
俺の学校の成績は良くもなく悪くもない。 無論、点数は平均点付近を常にさまよっている。 だが、キョン子は違った。 成績は常に学年上位。 その上、何でもこなす化け物みたいなやろうだ。 どうして隣同士なのにこんなに違うんだろう。 俺は頬杖をつきながら思った。 いつしか俺に睡魔が襲い、あらがうこともなく、眠りについた。 次に意識が戻ったのは、参限目の前だった。 「あんた、いつまで寝ているつもり?」 キョン子の声で起きた。 「ん? 次の授業は――」 キョン子を見ずに正面の黒板を確認する。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加