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不意に、視界の隅に赤い光が灯った。
「おい……!?」
成り行きを見守っていた男たちが、色めき立つ。
別荘らしい建物に、火の手が上がっていた。
「ゲンクさんが……!」
誰かが言った。
「ゲンク・ヒルがあそこにいるのか?」
男たちは騒然として、返事は返って来ないが、間違いなさそうだ。
(ランディ……!)
ルーアは、駆け出していた。
さらに、火の手が上がる。
二カ所ほぼ同時に。
それはつまり、誰かがランディに手を貸しているということだった。
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