接近

21/21
23816人が本棚に入れています
本棚に追加
/2316ページ
不意に、視界の隅に赤い光が灯った。 「おい……!?」 成り行きを見守っていた男たちが、色めき立つ。 別荘らしい建物に、火の手が上がっていた。 「ゲンクさんが……!」 誰かが言った。 「ゲンク・ヒルがあそこにいるのか?」 男たちは騒然として、返事は返って来ないが、間違いなさそうだ。 (ランディ……!) ルーアは、駆け出していた。 さらに、火の手が上がる。 二カ所ほぼ同時に。 それはつまり、誰かがランディに手を貸しているということだった。
/2316ページ

最初のコメントを投稿しよう!