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日常 池袋最強主観
ピンポーン
「いるのはわかってんだからさぁ~
大人しく出て来てくんないかなぁー
自分が悪いんだろ~?
金滞納してんだからさぁ」
ドアにむかって喋っているのはトムという取り立て屋の男。
後ろにいるのは金髪でサングラスをかけバーテンダー服を着ている池袋最強の男
平和島静雄
が立っていた。
「トムさん、扉開けた方が早くないっすか?」
「そうだな…
んじゃ 中にいる人~
あと10秒たっても出てこなかったら扉開けますからね~」
そしてトムは数え始める。
残り1秒になって静雄がドアノブに手をかける。
「0」
トムが言うが早いか静雄は扉を無理やり開ける。
ガンッ
奇妙な音が鳴り響く。
ドアが壊れた音ではない。
部屋にいた男が消火器を静雄の頭にぶつけた音だ。
普通ならここで静雄は倒れるだろう。
だが、普通ではない静雄は倒れなかった。
「あぁ?」
その声を聞いた瞬間トムは10mほど静雄から離れた。
それと同時にまた不吉な音がする。
ベキンッ
「消火器はそうやって使うものかぁ?
違うよな?
…じゃあなんで使ってんだよ
あ゙ぁ!?」
そう言いつつも静雄は今しがたはぎ取ったドアを男めがけて投げつける。
運良く当たらなかったが男は気絶してしまった。
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