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(・・・・・・)
こんなにも自分が褒められるなんて、思ってもみなかった。
たしかに、マンホームでは必死に勉強したし、漕ぐ練習も当然した。しかし、雑誌やテレビで見るネオ・ヴェネツィアのウンディーネは、自分がまだまだ未熟だということを確認させられるように、優雅で綺麗だった。
自分もあんなウンディーネになりたい、そう強く願ってここまで来ている。
両親を説得し、アクアに来て、憧れのARIAカンパニーに入社することができた。
自分は幸せ者だと思う。いままでやってきた努力がようやく認められるのだから。
それでも、
(私は・・・まだまだ未熟者)
いままで育ててくれた両親。ここまで導いてくれたマンホームやアクアの人達。
そして、自分自身のためにも、
(まだまだ頑張らなきゃ!)
「あの!」
「「ん?」」
灯里とアイは、首を傾げている。
「私・・・もっと、もっともっと頑張りたいです! これからも、よろしくお願いします!」
・・・・・・。
「〓〓〓うん、よろしくね、アクアちゃん!」
「よろしく! アクアちゃん!」
「ぷいにゅ!」
アリア社長も返事をしてくれた。
「ふふふ・・・」
こんな素敵な人達に逢えて、やっぱりウンディーネを目指して良かったと思う。
(頑張って・・・プリマになろう!)
アクアにとって、今日は大切な日になった。
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