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「灯里さーん、新人さん来ちゃいますよー!」
時計は12時を指しここ、サン・マルコ広場にて、我らがARIAカンパニー期待の新人を灯里さんと待ち合わせしていたのですが・・・。
「待ってー、アリア社長ー」
ARIAカンパニー唯一の一人前(プリマ)ウンディーネであり、現水先案内業界で「水の三大妖精」の1人に数えられる、私の尊敬する灯里さんは、
「ぷいにゅー」
---アリア社長と追いかけっこをしていた。
「灯里さん、はやく行かないと待たせちゃいますよー」
「ごめんねーアリア社長と後で行くから、先に行っててー」
灯里さん、大丈夫かなぁ。アリア社長、蝶しか目に入ってないし。
「・・・まあ大丈夫? かな」
いまは灯里さんの言う通り、新人のところに行ったほうがよさそう。
「じゃあ、先に行きますよー」
そう言い、アイは待ち合わせのカフェ・フロリアンに向かった。
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