その 夢見がちな女の子は・・・

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「ぷぷいにゅー」 「む・・・ぷは!」 あまりの息苦しさに、アクアは目覚めてしまった。 「あ・・・ここは」 昨日灯里とアイとアリア社長に歓迎パーティーを催してもらったあと、そのままアイとアリア社長と一緒にARIAカンパニーに向かった。 その後もアイと色々なことを話したが、睡魔に負けて寝てしまったようだ。 「・・・私が初めてここで迎えた日・・・」 「うぅーん・・・あれ? アクアちゃん、もう起きてたの?」 どうやらアクアの声でアイが起きたらしい。 「はい。すみません、起こしてしまって」 「それは別にいいんだけど・・・」 アイがアクアの顔を凝視している。 「あのう・・・なんでしょうか?」 「アクアちゃん、私たちって同期じゃない?」 「え? あ、そういえばそうですね」 「そうですね、じゃないでしょ!」 アイがアクアの肩を掴んできた。 「だったらそんな敬語で話さない! アイ『さん』じゃなくて、アイ『ちゃん』でいいじゃん。ね?」 「え・・・あ・・・」 しばらく沈黙が続いたあと、 「ぷいにゅー」 と、アリア社長の声。 (・・・よしっ!) 「ア、アイ・・・ちゃん」 「大きな声で」 「・・・アイちゃん」 「もっと!」 すぅっと息を吸って--- 「アイちゃーーーーーーん!!」 ---ARIAカンパニーの建物全体に響く大きな声だった。 「うん! それでいいよ!」 「わあ・・・アイちゃん、なんかすっきりしたよ」 「そうでしょそうでしょ! これで私たちは、同期で『親友』だね!」 「・・・うん!」 「アイちゃーん、アクアちゃーん、アリア社長ー。朝食出来たよー」 下の階から、灯里の声が響いてきた。 「「はい、わかりました!」」 「ぷいにゅー!」 「アクアちゃん、急ごう!」 「うんっ!」 アクアが階段を降りようとすると、 「そういえばアクアちゃん・・・」 「なに?」 「その制服・・・似合ってるよ!」 「うん・・・ありがと!」 「ぷいにゅ!」 「アリア社長も!」 アイとアクアとアリア社長は、先輩を待たせてはいけないと、急いで階段を降りた。
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